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地下70メートルに位置する日本一のモグラ駅

パルマノ君”日本一のモグラ駅”として有名な土合駅を紹介します。

土合駅の紹介

土合駅は群馬県利根郡みなかみ町のJR上越線の駅で、群馬県最北端の駅です。周囲は山々に囲まれ、登山ルートが近いことから、駅は登山客が利用することもあるようです。ただ、駅の周辺に商店や住居はなく駅を出ると周囲は山に囲まれています。

土合駅は、駅の構造が特殊であることで知られています(鉄っちゃんだけか(笑))。特に鉄道を知るものの間では、その存在はあまりにも有名です。土合駅は上下線でホームが異なり、上りは地上ホーム、下りは群馬-新潟県境に跨る新清水トンネル内にホームにホームがあります。駅舎から下り線ホームまでの距離が300メートルを越え、その標高差は70メートルにもなります。

「土合駅」駅舎

所在地

群馬県利根郡水上町大字湯桧曽字土合 [MapionBB]

隣駅

長岡方面→土樽駅
高崎方面→湯檜曽駅

写真等 訪問時期 -2005.6.17-

日本一のモグラえき

駅舎の入り口に「ようこそ、日本一のモグラえき土合へ」と書いた看板が。

駅に入ると、左が待合室で、正面が改札口になっている。ただし、駅は無人駅なので改札口は昔の名残。そして、「モグラ駅」たる所以の下りホームへ向う。

通路

まずは、こういう通路を通り、

通路

こんな感じの場所へ出る。因みに、この通路を外から見た写真が下の写真。下の写真の左側が下り線ホームへ続く階段のトンネル。トンネルや通路は広く、天井が高いので、孤独感はあっても恐怖を感じるような圧迫感は全くない。

外から見た通路

更に進んでいくと、下の写真のような長い階段にたどり着く。ここから地中に入る。

階段

階段はただひたすら長い。始め、あまりの長さに階段を降りようか迷った(汗。でもせっかく来たしね。意を決して突入。階段は5段ごとに踊り場があるので、結構安心設計。それにしても長い。あまりに長くて、一瞬、通路が平坦に感じるような錯覚になった。外に比べてトンネルの中はひんやりしていて涼しい。

途中のベンチ

途中にあった休憩用のベンチ。

土合駅下り線ホーム

10分ほど階段を降りて、ようやくたどり着いた土合駅下りホーム。地下駅であるが、地下鉄の駅のような立派なものではなく、まさにトンネルの中、といった感じ。コンクリート打ちっぱなしで、蛍光灯が等間隔に設置されているのみである。目立つものは、待合室くらいかな。この時は、待合室に二組の登山客らしき人が電車を待ってた。

日本一のモグラ駅看板

日本一のモグラ駅についての案内がある。どうやら、今降りてきた階段の総数は462段、距離にして338メートルだそうだ。加えて、駅舎と下り線ホームの標高差は70.7メートルだと(驚。

階段(見上げ)

さて、今度はこの階段を昇らねばなるまい(汗。階段の先にわずかに見える白い光が出口…。

150段目

階段を降りてるときには気がつかなかったんだけど、10段毎階段に番号が書いてある(写真は150段目)。

そして、階段を昇り終える頃には、結構汗かいた。

もうひといき

もうひといき。残り143メートルと24段。

あともうひといき

あと、もうひといき。残り17メートル。

そして、やっとの思いで駅舎にたどり着く。。昇りは15分以上かかったと思う。

実際、ここは駅として使われてることもあり、人の手がはいっている形跡がいたるところにあるので、そんなに不安はない。それに、暗いけどトンネル自体は幅も高さもあって広く、思ってた以上に圧迫感も感じない。

この駅は、来てみる価値はあると思う。トンネルに電車が走っているであろうあの遠くから聞こえる低い低い重低音を是非味わってもらいたい(笑。

土合駅上り線ホーム

せっかくなので、上り線ホームはどうなのかなー、と思って行ってみると、案外普通のホーム。のどか。

アクセス

関越自動車道水上ICより国道291号線を北上し、谷川ドライブインを過ぎてすぐ右手。水上ICからの所要時間はおよそ10分。

電車の場合、高崎駅からは上越線下りで約1時間30分(乗り換え時間含む)。越後湯沢からは上越線上りで約1時間で着く。

その他

注意点
普通運転の列車は上下線共に一日5本です。列車で来る場合は時間を控えておいたほうが無難です。
無人駅です。入場券は買うことはできません。
関連リンク

最終更新:2008年6月25日
作成:2005年7月15日

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